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『ヴェラキッカ』ネタバレ感想|心が揺さぶられた舞台

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※この記事には物語の核心や結末に関するネタバレが含まれています。

未鑑賞の方は絶対情報入れずに観ることをお勧めします!

 

ネタバレなしの記事はこちらに書いています。

www.ouchi-time.com

 

はじめに|心を揺さぶられる体験

『ヴェラキッカ』は、観終わったあとも心にじわじわ残る舞台でした。

ネタバレなしの記事では触れなかったけれど、実は全ての感情の中心に「共同幻想」という仕掛けがあったのです。

 

観る前は気づかない細かい演出やセリフが、後から理解できる瞬間があり、

それが切なさや感動を何倍にもしてくれます。

 

 

「共同幻想」という言葉の重さ

一幕終わりの、ノラの「共同幻想」というセリフとその表情。

鳥肌が立ちました。

 


すべては、シオンが始めた共同幻想だったのです。

 

 

 

会話しているのに、会えていない

過去にシオンはノラと話していますが、一度も顔を見たことがない。

鉄の扉越しに手を重ねるシーンは、可愛いのに切なすぎて心が痛い。


「もう少しで外に出してやる」

やっと希望が見えたのに、それが叶わない。

 

なんでこんなに、神様は意地悪なんだろう…。

 

 

「愛されてみたい」という言葉

「外に出たら何をしたい?」

その問いにノラは答えました。

 


「愛されてみたい」

 


涙が止まりませんでした。

何歳くらいから、どれだけ長い時間閉じ込められていたのでしょうか。

 

 

演出としての“変わり続けるノラ”

顔を知らないから、共同幻想の中のノラは、

髪型も衣装もコロコロ変わります。

 


この演出が、美しく、残酷で、切なすぎました。

本物のノラを、誰も知らない。

私たちが見ているノラも、本物ではないのです。

 

 

シオンだけが、ノラの世界にいない

見返して気づきました。

シオンはノラと直接会話していません。


舞台上にはいるけれど、端っこにいたり、会話を聞いていなかったり。

 


「ああ……この会話、シオンには聞こえてないんだ」

 


気づいた瞬間、胸がぎゅっと締め付けられました。

 

 

「ノラは僕の初恋だった」

この時の歌が、個人的に大好きです。

 


どうしようもない感情
小さな恋心が、空よりも広い気持ちに膨らむ
会いたくて仕方がない


観るたびに胸が苦しくなるほど切ない。

キャンディも言っていたけれど、こんなにも愛されていたノラは、幸せだったと思いたいです。

 

 

ノラは忘れられていない

人は二度死ぬと言います。


一度目は肉体が滅んだ時
二度目は誰かに忘れられた時


ノラは、みんなの心の中にいます。

シオンからもずっと思われている。

だからこれは、きっと永遠なのです。

 

 

許されないことと、時代の悲しさ

彼らがノラにしたことは、決して許されるものではありません。

でも、階級制度や時代背景のせいで、こうなってしまった。

 


最後はハッピーエンドなのか?

シオンにとって、これで良かったのか?

 


答えは簡単には出ません。

 

 

まとめ|何度も観たい、私にとっての名作

歌も演者も衣装も舞台セットも照明も、すべてが私好みでした。

 


個人的には、ロビンが罪から逃げたのは許せないし、

フリーダは?エゴは出てこないの?

マギーはデリコ家の人間?

と、謎も残っています。

 


でもそれも含めて、

『ヴェラキッカ』は何度も観たくなる舞台です。