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ボニーアンドクライド観劇レビュー:2025/04/25

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2025/04/25

大阪初日公演に行ってきました!

 

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1930年代の大恐慌時代に実在した犯罪者カップルを生涯を描いた作品です。

矢崎広さん目当てで観てきました。

この作品のために映画も観て行きましたが、話の流れは同じでも出てくる登場人物は違ってました!

ここからは感想を書いていきます。

ネタバレ含みますのでこれから観に行く方はご注意ください!

 

www.tohostage.com

 

1番感動したところ

ボニーのお母さんが「あの子は絶対帰ってくる」って言うシーン

「私が撃たれて死んでも、葬儀屋には渡さないで、家に連れて帰って」のセリフ。

ボニーの覚悟と母の娘を想う気持ちに勝手に涙が出てきちゃうほど揺さぶられました。

 

わたしは子供がいないから親の気持ちは分からないけど、自分の子が悪い人に惚れて危ないことしてるのを黙って見てるわけにはいけないし、いつ殺されるかわからない状態の我が子を、どんな気持ちで待ってたんでだろう。

苦しくてたまらなかっただろうな。映画ではけっこう諦めモードな感じだったように思うけど。舞台では母の優しさを感じました。

ボニーの覚悟を受け止めて、家に連れて帰れるように家をきれいに保ってるお母さんに胸が痛みました。

勝手に涙が溢れてきた。

 

 

最初からクライマックス

最後の悲劇を最初に見せてきた。

何発もの銃弾を照明を使って表現しててなるほどって感じ!!

客席にまで煙がきて息苦しさを感じた。

銃撃が鳴り響く最初からクライマックス状態。

警官の影しか見えなかった状態からパッと明るくなったら車に乗る2人の姿が映りました。ただボニーとクライドがあまりにも綺麗だったので、悲惨さをあまり感じなかったかな。

映画はびっくりしすぎて茫然としちゃったもんな。

 

女性たちの葛藤と覚悟

映画はけっこうクライドと一緒に楽しそうに犯罪をしてたボニーだけど、舞台はかなり葛藤してた気がする。

あとバックの妻のブランチも善良な人だった。

愛する夫をまともな道に戻すべく必死に訴えてた。

なのにバックよ。「ここにいる意味がない!」なんて言っちゃって。平凡な日々を捨てて犯罪の道へ飛び込んじゃいました。

バックの最後。「こんなことになるなんて」

て。なんて想像力のない男なんだ。時代のせいなのか?

この時代の男性、ほとんど刑務所に入ってるみたいだけど、それだけ貧しい時代だったんだね。

仕事がしたくても仕事がないなら盗むしか生きる術がないもんな。

奥さんは夫がいなくて快適~ていう歌は笑いました。

 

愛する人といられるなら死んでもいいと思えるほどの人生が羨ましく感じた。

あんなふうに誰かを愛し、愛されたい。なんて思いながら観てました。

破滅に向かってるのに本当に幸せそうな2人でした。

舞台のボニーはかなり大人びた印象だったな。

ハリウッドスターになるという夢を叶えたいと思っていますが、クライドと行動することによって夢が叶えられないことがわかっているのに、愛が勝ってしまったんだね。

賢い女性なのに夢を捨ててまでクライドと共に死ぬ道を選んだ姿に彼女の覚悟を感じました。

逆にクライドはちょっと頼りなさすぎて子供っぽい。考え方がそもそもズレていましたね。

金を稼ぐには仕事しないとですけど、彼が思う仕事が強盗だということ。世界大恐慌で失業者が増え、仕事をしたくても仕事がない時代なら、そうせざるを得ないのかも。

無邪気な顔して平気で犯罪をするクライドに恐怖を感じました。

ただ人を殺した時や兄が死んだ時はショックを受けていたので、根っからの悪ではないのでしょうけど。

矢崎広さんが童顔なのもあって、幼さが目立つクライドでした。もちろんカッコよかったけれど。

 

こんな時代ならボニーとクライドが市民にヒーロー扱いされていたっていうのも理解できるなあ。

市民みんな不満を持っていたんだろうし。

銀行を襲う2人にサイン求めてたシーンはボニー嬉しそうだったなあ。

自分がヒーローのように新聞や雑誌に載って嬉しそうにしているボニーが切なかったです。

最初の銃撃戦の発砲音が凄まじかったのに、途中のピストル音はおもちゃのような音で拍子抜けでした。もっと西部劇的な音かと思ったけど、軽〜い「パン!」て音だったのが物足りなかった。

でもバックが打たれる場面での銃撃戦は凄まじかったから、普通の銃との比較ってことかな?

 

女性の強さを感じる舞台だった

推しの矢崎広さん目当てで観にきましたが、今回女性陣に心奪われました。

女性が強い。何もかもわかって覚悟を決めてクライドと死へ向かうボニー。クライドに殴られても殴り返すボニー。クライドと共に居られるなら命短くても良いと歌うボニー。

ブランチはバックを心から愛し、正しい道に進ませようとする芯の強い女性でした。

2人が歌うシーンも良かったです。

進む道は違っているけど2人ともに覚悟が見えました。美しかったな。

 

比べてクライドとバックが凄い幼く見えました。

兄弟の再会の際のはしゃぎっぷりは映画同様激しかった。

無鉄砲で衝動的、先を考えない行動力。

困った人たちなのに全然憎めないのが凄いですね。

実際振り回されてるボニーとブランチはかわいそうとは思いますが、そう言うのが魅力的なのはわかります。

それにしてもこの2人落ち着きがない。

 


最後の演出

最後に2人で車に乗って上から羽が落ちてきて舞台は終了しますが、正直ここで終わり?!とびっくりしました。

確かに最初にクライマックスを持ってきているので、この羽が落ちてくるってことは打たれる直前てことなんだね。2人は天に召されるって演出かな。

ここだとクライドにも覚悟があったのかな?

 

 

歌があまり耳に残らなかった

みんな歌が上手いのだけど、耳に残らなかったのが残念。協会の神父さん上手だったな。矢崎広さんの甘い歌声はめっちゃ良かったのだけど。

 

 

まとめ

貧困で生きるのに必死だった時代に、こんなに強く愛し愛され生きていくボニーとクライドを見ていて、破滅に向かっているとはいえすごく楽しそうで輝いて見えた。

私もすべてを捨ててもいいと思えるほどの人に出会ってみたいな~なんて思っちゃった。

歌唱力はみんな凄かったけど、音楽がそこまで耳に残らなかったのが残念。

有名な曲なのだと思うけど、私の予習不足。

今回舞台を通して、女性陣が強くて美しかった。ボニーとブランチが歌うシーンがグッときた。

ただ最初にクライマックスを観たので、最後のシーンに物足りなさを感じたのは残念だったかな。静かに羽が落ちてきたのを最初認識できなくて、後から納得したって感じだった。このせいで終わったときの余韻があまり感じられなかったかも。

いや、もしかしてこのストーリーが悲しい物語だから、高揚感的なものがないのかな。

人生の終わりに向かって突き進む二人の最後を見届けて、良かった~なんて感情はないもんね。あーー、と何とも言えないこの感情が正しいのかもしれない。

ボニーの残した文章に、お墓はクラウドの隣にしてほしいと願っていたみたいだけど、実際その願いは叶えられなかったみたいなのが悲しい…。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!